2017年9月号
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これまでは「歳のせい」として見過ごされてきた心身の衰えを、「健康」と「障害」の狭間にある「フレイル」という概念で位置付けることで、早めに警鐘を鳴らし、有効な介護予防につなげる試みがなされています。フレイル高齢者に対しては、多剤併用(ポリファーマシー)の改善などで、薬剤師が関われることが多くあります。
糖尿病に合併する疾患といえば、糖尿病神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症の3大合併症が知られているが、高血糖による血管合併症は全身に及び、さまざまな臓器や器官が障害を受けます。しかし、合併症は糖尿病が発症する以前から始まっていることをうかがわせる研究結果も報告されています。
糖尿病の罹病期間が長い患者では3大合併症を罹患する可能性が高く、注意が必要です。東京慈恵会医科大学附属病院薬剤部の伊藤圭介氏に糖尿病の薬物治療や服薬指導などについてうかがいました。
慢性腎臓病(CKD)が進行して末期腎不全になると、腎代替療法が必要となります。腎代替療法の1つである透析療法は、腎臓に代わって血液を浄化する治療法ですが、腎臓の機能すべてを代替するものではないため、腎不全に伴うさまざまな合併症に対処することも必要です。
アトピー性皮膚炎患者は激しいかゆみと外見から精神面、生活面で多くの悩みを抱えているが、患者が症状からくるつらさを医師に十分に伝えられていない状況が浮き彫りになっている。
人間は、瞬間的にどれくらいの情報量を記憶できるか、 この短期記憶の限界について研究し、論文を発表したジョージ・A・ミラーの論文タイトルから「7±2」はマジカルナンバーとして、一般に広く知られるようになりました。
東京オリンピック・パラリンピックに向けて全国的に英語熱が高まるなか、活躍の場を広げたいと英語を学ぶ薬剤師は少なくない。そうしたなか北海道薬科大学では、薬学および英語教員の有志が集まり、薬剤師を対象にした実践英会話教室を開催しています。
外国の患者さんが来局した際に知っておきたい基本的な会話を紹介する本シリーズ。今回はインスリンについて。「血糖値を下げるお薬が出ています。」これを英語で言うと!?
2017年8月号
手術、抗がん剤、放射線に次ぐ第4の治療法として期待される【がん免疫療法】。そのしくみや効果に関する基本的な知識、さらにがん免疫療法の最新の情報と課題、そして今後への展望を解説していただきました。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、主としてタバコ煙を吸入曝露することで生じる肺の炎症性疾患ですが、全身の炎症性疾患として捉える視点が重要です。今回は、COPDの治療と管理に造詣の深い専門家に、COPDの病薬連携、吸入指導、禁煙指導などについて解説していただきました。
COPDは症状をコントロールすることが重要な疾患です。コントロールすることで増悪を防ぎ、病気の進展を抑制できます。コントロールには患者の理解が重要です。今回は薬剤師に期待されている患者への服薬指導のポイントについて解説しております。
国の難病に指定されている「特発性肺線維症」(IPF)は、原因不明かつ不可逆的に進行する難治性肺疾患です。診断確定後の平均生存期間は3〜5年で、線維化の進行を抑制する薬物治療を中心に、患者さんの状態に応じた補助療法が行われています。
漢字は象形文字を起源とし、アルファベットなどの表音文字とは異なり、一つひとつの文字が意味を持つという特徴があります。漢字の成り立ちを辿ると、昔の人がさまざまな現象をどのように捉えていたか、その一端を垣間見ることができます。
既婚女性の3人に1人は不妊に悩んだ経験がある─。メルクセローノ株式会社が20代~40代の男女約3万人に実施した不妊治療に関する意識調査から既婚女性の多くが不妊に悩んでいる実態が明らかになりました。
経済・財政の一体改革では、 主要分野の一番目に社会保障が掲げられ、薬価制度の抜本改革や調剤報酬の見直し、 薬剤の適正使用を進めていくことが明示されました。骨太の方針2017から今後の医療界の変化を読み解きます。
日本透析医学会の第62回学術集会・総会が2017年6月16日〜18日、神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で開催されました。医療技術の進歩により透析医療は大きく発展した一方で、患者の高齢化が進み、新たな問題にも直面しています。
外国の患者さんが来局した際に知っておきたい基本的な会話を紹介する本シリーズ。今回は吸入薬について。「強く深く息を吸ってください。」これを英語で言うと!?
2017年7月号
脳梗塞は脳卒中全体の薬75%を占めます。今特集では、脳梗塞の兆候、急性期の治療・リハビリ、再発予防など、発症前後の大綱を中心に、山王病院・山王メディカルセンター脳血管センター長で国際医療福祉大学教授の内山真一郎氏に解説して頂きました。
日本人の死因の第3位を占める肺がんは、高齢者の早期発見・治療の機会を逸しやすく、重症化する可能性が高い疾患です。埼玉医科大学感染症科・感染制御科教授の前﨑繁文氏に高齢者の肺炎診療の難しさや抗菌薬の使い方を解説頂きました。
肺炎の治療では薬剤の適正使用が重要であり、薬剤師の介入が欠かせません。埼玉医科大学病院薬剤部の永野浩之氏に、服薬指導のポイントを解説して頂きました。
毎年、夏に流行する代表的な小児のかぜに、咽頭結膜熱(プール熱)、手足口病、ヘルパンギーナがあります。3つの夏かぜについて、原因ウイルスの特徴や症状に合わせた治療のポイントを、調布小児科医会会長の佐々木伸彦氏に解説していただきました。
映画では、全長数mの巨大昆虫が人を襲うシーンがよく見られます。しかし、昆虫が巨大化の際に新たな能力を身につけず、小さい体が単に大きくなっただけなら、恐れることはありません。なぜなら、その巨大昆虫は動くことができないからです。
うつ傾向の状態を放置して症状が悪化したり、治療が長期化したりするのを防ぐためには早期発見・治療が重要です。2017年5月17日に開催されたプレスセミナー「伝えたい 身体や精神の不調、ひとくくりにできないうつ症状」では、うつ病の早期スクリーニングを目指す専門医と一般内科医がその取り組みについて講演しました。
第7回アストラゼネカ・オンコロジーサイエンス・メディアセミナーが2017年5月11日、東京都内で開催され、「日本における遺伝性乳がん・卵巣がん(HBOC)とそのアンメットニーズ」をテーマに、慶應義塾大学医学部産婦人科学教室教授の青木大輔氏が日本における遺伝性乳がん・卵巣がんの状況や遺伝子検査の内容、卵巣がんの治療法を解説しました。
外国の患者さんが来局した際に知っておきたい基本的な会話を紹介する本シリーズ。今回は睡眠薬について。「寝つきをよくするお薬です。」これを英語で言うと!?
2024年10月から始まる「長期収載品の選定療養」。「患者に特別負担」とは、言い換えれば「薬剤料の一部が医療保険外(自費)になる」ということ。患者の負担金額が大きく増える可能性があります。今回は、選定療養の対象や、処方された場合の対応など、特に多い質問に回答します。
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