2017年6月号
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不整脈は、日常生活に支障がなく治療の必要がないものから、心不全や脳塞栓など合併症の原因になるもの、突然死の引き金になるものまで、症状も生命予後に与える影響もさまざまです。不整脈の病態や、治療の動向などについて、昭和大学病院副院長の小林洋一氏に解説していただきました。
日本ではおよそ100万人がうつ病や双極性障害の治療を受けているといわれています。気分の落ち込みに苦しみながらも治療を受けていない人を含めればかなりの数に達することが想像できます。日本うつ病学会の設立(2004年)に関わった、日本うつ病センター副理事長の野村総一郎氏にうつ病診療のポイント、薬剤師の関わり方などについて解説していただいた。
うつ病の治療で最も重要なことは重症化による自殺の防止で、そのためには丁寧な治療と服薬指導が重要になります。アップル薬局六番町店の和田幸子氏から、うつ病患者の服薬指導のポイントを示していただいた。
三叉神経痛は血管が三叉神経を圧迫するのが原因で、食事や洗顔、化粧、ひげ剃りなどの日常生活の動作で顔に強い痛みが走ります。三叉神経痛の治療には薬物治療、神経ブロック、定位放射線(ガンマナイフ)、手術という選択肢があります。
赤ちゃんが泣く回数や時間は、国によって大きな違いがみられるようです。英国、イタリア、オランダ、ドイツ、デンマーク、日本、米国、カナダなどの赤ちゃん8690人のデータをもとに、Dieter Wolke氏らが分析して報告しています。
病気の人が健康食品を利用する機会も増えていますが、患者さんが主治医や薬剤師に相談せずに利用することで、思わぬ健康被害が生じる危険性があります。本稿では、薬剤師としての健康食品との上手な付き合い方について解説します。
日本薬学会第137年会が2017年3月24日から27日まで宮城県仙台市で開催されました。「復興と発展、薬学の未来へ」のテーマのもと、創薬から医療まで幅広い分野の最新の研究成果が報告されました。その中から4つのシンポジウムをレポートします。
外国の患者さんが来局した際に知っておきたい基本的な会話を紹介する本シリーズ。今回はOTC薬(第1類医薬品)について。「この薬は薬剤師の説明が必要です。」これを英語で言うと!?
2017年5月号
乳がんのサブタイプとは何か、サブタイプごとの治療戦略、今後の課題など、乳がんの「薬物療法の今」を、聖路加国際病院乳腺外科医長の林直輝氏に解説していただきました。
皮膚悪性腫瘍でも比較的患者数の多い悪性黒色腫(メラノーマ)、有棘細胞がん、基底細胞がん、乳房外パジェット病を取り上げ、国立がん研究センター中央病院皮膚腫瘍科の並川健二郎氏にそれぞれの特徴や鑑別診断のポイント、治療戦略などを解説していただきました。
日本人の死因の第3位を占める肺がんは、高齢者の早期発見・治療の機会を逸しやすく、重症化する可能性が高い疾患です。埼玉医科大学感染症科・感染制御科教授の前﨑繁文氏に高齢者の肺炎診療の難しさや抗菌薬の使い方を解説頂きました。
「肩が痛くて腕が上がらない」。そう訴えると「年のせい」と決めつけられてしまうことが多い五十肩。自然に治る場合もありますが、まずは受診が肝心です。今回は東京女子医科大学東医療センター整形外科で専門外来「肩関節外来」を担当している専門医、神戸克明准教授に五十肩について解説していただきました。
耳掃除は気持ちがよく、ついつい耳かきや綿棒を手にしてしまいますが、耳垢の除去は医学的に見て有益なのでしょうか?米国耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会は2017年1月に発表した『Clinical Practice Guideline :Cerumen Impactionにおいて、「過度の耳掃除を行ってはいけない」と強く呼びかけています。
外国の患者さんが来局した際に知っておきたい基本的な会話を紹介する本シリーズ。今回はOTC薬について。「乗り物酔いのお薬をください。」これを英語で言うと!?
2017年4月号
パーキンソン病は手足が震えたり、動作が緩慢になったりするなど、特徴的な運動機能障害が見られる神経変性疾患です。この20年でさまざまな治療薬が開発され、予後は劇的に改善しました。今回は、村田美穂氏にパーキンソン病の早期診断・治療の解説と服薬指導などについて助言していただきました
肺がんは小細胞肺がんと非小細胞肺がんに大別されます。従来のがん治療では手術療法、放射線治療、化学療法が3本柱でしたが、肺がん治療ではこれに免疫療法が加わり、新たなステージに入りました。今回は、肺がんの85%を占める非小細胞肺がんの化学療法に関するアップデートな話題を提供いたします。
今回は、国立がん研究センター東病院薬剤部の川澄賢司氏には、化学療法の主流ともいえる分子標的治療薬を使用する際に薬剤師が留意すべき点などについて語っていただきました。
ループス腎炎は、自己免疫疾患であり国の指定難病であるSLEによって生じる腎疾患です。かつては多くのSLE患者さんがループス腎炎により腎不全となり、長期入院治療で生活や就業を制限されたりしていましたが、近年はステロイドの使用法の進歩や免疫系に働く新薬の登場もあり、薬物療法によるコントロールで安定した寛解維持が望めるようになっています。
感染症を防ぐため、医療従事者にとって手指の消毒は欠かせません。従来、感染症対策としては、石鹸と流水による手洗いが推奨されていましたが、CDCが「手の細菌数減少には、アルコールベースの手指消毒剤が最も効果的である。」と明記したことにより、アルコール手指消毒が高く評価されるようになりました。
通常、食べ物は異物として認識しない仕組み(経口免疫寛容)が働きますが、その仕組みに問題があったり、消化・吸収機能が未熟だったりすると食べ物を異物として認識してしまい、アレルギー症状が出ます。このアレルギー症状が2臓器以上に出現した状態をアナフィラキシーと呼び、アナフィラキシーショックの前段階であるため適切な対応が必要とされます。
藤枝市において、2016年3月、市民のCKDの重症化予防を目的とした地域医療連携の取り組み「守れ腎臓!ふじえだCKDネット」がスタートしました。地域の基幹病院である藤枝市立総合病院、志太医師会、藤枝薬剤師会、そして行政がネットワークを構築し、連携してCKDの予防策を進めています。
2016年 4月14日に発生した熊本地震は、震度7の揺れを記録し、死者161名、重傷者1,087名の被害を出しました。災害時に病院機能を発揮するためには日頃の訓練が重要です。
外国の患者さんが来局した際に知っておきたい基本的な会話を紹介する本シリーズ。今回はOTC薬(目薬)について。「目が疲れます。」これを英語で言うと!?
「服薬情報等提供料1・2」は、地域支援体制加算の実績要件にも含まれる非常に重要な点数である一方で、服薬情報等提供料2は2024改定で算定がより難しくなりました。服薬情報等提供料の算定に悩まれているという薬局も多いのではないでしょうか?今回は、服薬情報等提供料の算定についてヒントを提示します。
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