
虚血性心疾患~虚血が起こる時から心筋梗塞まで~
2015年の死因別死亡総数のうち、心疾患(高血圧性を除く)は19万6,113人で、死因別死亡数全体の15.2%を占め、最多の悪性新生物(がん)に次いで2番目に多い数字でした。国を挙げて予防に取り組んでも事態はあまり変わっていません。

【胃がん】化学療法は腫瘍縮小・病状の安定に寄与
近年、トラスツズマブなど分子標的薬の登場により、切除不能進行・再発胃がんに対する化学療法が進歩し、高い腫瘍縮小効果を期待できるようになったが、術後補助化学療法施行例を別とすれば、化学療法対象症例の多くは緩和療法に移行する。

【胃がん】副作用をマネジメントし、患者のQOLを高める薬剤師は“最後の砦”
国立がん研究センター がん対策情報センターによると、2016年の胃がんの罹患数予測は大腸がんに次いで2位(133,900人)、死亡数予測は肺がん、大腸がんに次いで3位(48,500人)である。国立がん研究センター東病院薬剤部の野村久祥氏に、近年、増加傾向にある外来化学療法における薬剤師の役割などについてお聞きした。

髄膜炎
髄膜炎はさまざまな原因で起こりますが、一般的には感染症による髄膜炎のことをいいます。なかでも問題になるのは細菌が原因の細菌性髄膜炎です。小児に多く、時に死に至ったり、重篤な後遺症を残したりします。

ビタミンCの法則
ヒトにとってビタミンC摂取が重要な意味を持つようになったのは、16~18世紀の大航海時代でした。ビタミンCは活性酸素の消去という重要な働きを持っていますが、皮膚や血管、じん帯、骨、軟骨を作っているコラーゲンの合成にも深く関わっています。

がん治療中の栄養指導
外来で放射線治療や抗がん剤治療を受ける患者さんが増えています。治療中は、病気による症状(倦怠感、痛みなど)に加え、治療による副作用で、どうしても食欲がなくなってしまうことがあります。がんと闘う体力や免疫力を維持するためにも、食べられるものを食べられるときに摂るというのが、がん治療中の栄養指導の原則です。

【統合失調症】寛解状態を維持するための薬物療法
国立精神・神経医療研究センター病院 統合失調症早期診断・治療センターの吉村直記氏に外来通院している患者の病態や薬物療法の要点などについて解説していただきました。

【統合失調症】患者心理に配慮したコミュニケーションが大切
訪問看護の充実など社会的環境の整備により統合失調症患者の脱施設化が進み、保険薬局でも外来通院患者に遭遇する機会は増加すると考えられます。国立精神・神経医療研究センター病院薬剤部の大竹将司氏に、患者に遭遇した際の服薬指導のポイントについて語っていただきました。

夢の法則
多くの研究者が夢の解釈に取り組んでいますが、心理学者・河合隼雄氏は『イメージの心理学』(1991, 青土社)の中で、「夢内容をすぐに自我にとって了解可能なこととして『解釈』する」ことの危険性を指摘しています。

眼瞼けいれん
眼瞼けいれんをドライアイなどと間違えられて適切な治療が受けられないままでいる患者さんは少なくありません。今回は日本眼科学会の眼瞼けいれん診療ガイドライン策定にも携わった清澤眼科医院の院長、清澤源弘氏に眼瞼けいれんの診断と治療について解説していただきました。

100号記念 スペシャルインタビュー【松島美菜】
水泳選手としてロンドンオリンピックで活躍した松島美菜さん。ドーピング検査がきっかけで薬学部に進み、薬局実習では薬剤師の可能性に触れ夢が膨らんだと目を輝かせます。本誌100号を記念して、松島さんが目指す“薬剤師像”を語っていただきました。
