疾患と病態
疾患と病態に関連するおすすめの記事をご紹介します。-
特集
アルツハイマー型認知症 最新の薬物療法に迫る
本邦における認知症の患者数は2025年に約472万人、2060年には約645万人に達すると推測されており、患者さんやその家族のみならず、社会全体に対する影響は深刻さを増しています。そうした中、認知症治療は大きな転換期を迎え、従来の対症療法に加えてアルツハイマー病の病態に働きかける疾患修飾薬が登場しました。今回の特集では、認知症治療の最前線で活躍している東京都健康長寿医療センター 脳神経内科医長の井原涼子氏に、認知症として最も多いアルツハイマー型認知症に対する薬物療法の現状と課題、今後の展望についてお話いただきました。
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特集
腰椎椎間板ヘルニアを理解する
一般的に腰痛は高齢者に多いというイメージがありますが、腰椎椎間板ヘルニアは20~40歳代の働き盛りに多く発生し、高齢者での発症は少ない疾患です。激しい痛みを伴う腰椎椎間板ヘルニアはどのように発生するのか。病態から治療まで山梨大学大学院整形外科学講座 講師の大場哲郎氏に解説していただきました。
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特集
発達障害のある人が生きていてよかったと思えるためにできること
早稲田メンタルクリニックで大人の発達障害の診療に携わる傍ら“精神科医You Tuber”として発達障害について積極的に発信されている益田裕介先生に、代表的な発達障害である注意欠如多動症(Attention-Deficit / Hyperactivity Disorder;ADHD)、自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder;ASD)、限局性学習障害(Learning Disabilities;LD)の特徴や治療法などについてお話しをお聞きしました。
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特集
糖尿病の薬物療法とシックデイの対応
糖尿病治療中の人が体調不良を起こしたときを シックデイと呼びますが、上手に対応をしないと シックデイは時に生命に関わる合併症を引き起こします。今回、糖尿病の治療薬をそれぞれレビュー するとともに、シックデイにおける適切な対応に ついて、大阪医科薬科大学病院総合診療科 医長の 三澤美和氏に解説いただきました。
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特集
熱中症の対策を講じる
近年の猛烈な暑さにより、死亡者数も増加している熱中症。労作性の熱中症だけでなく、人口の高齢化や孤立が進むなか、周囲に気づかれないうちに徐々に状態が悪化している高齢者の熱中症も問題となっています。熱中症の動向やリスク、適切な予防や対処の考え方やその実践について解説しております。
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特集
加齢黄斑変性の基礎知識
加齢黄斑変性の治療はこの10数年で劇的に変化したといえます。その中でVEGF阻害薬を用いた治療の果たした役割は非常に大きく、昔は中途失明していたような患者さんの視機能も多く救うことができるようになってきました。しかし、それでもなお、中途失明の主要疾患であることには変わりなく、さらに有病率は年々増加しています。
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亜鉛欠乏
厚生労働省は2024年1月26日、新有効成分含有医薬品として低亜鉛血症治療薬「ジンタス錠 25mg・50mg」が承認されました。「低亜鉛血症」は血清亜鉛値が低下し、体内の亜鉛が不足した状態です。この亜鉛欠乏の原因から、発症機序と種類、治療法についてまとめました。
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特集
慢性腎臓病(CKD)という疾患概念を理解する
自覚症状なく進行する慢性腎臓病(CKD)。成人の8人に1人がCKDといわれています。腎臓の機能低下は不可逆性で、進行すると透析や腎移植などの腎代替療法が必要となる末期腎不全へと進展することから、いかに早期にCKDを捉えて適切な介入を行うかがポイントと言われます。
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特集
2023年最新版 心不全の診断と治療
心不全の患者数は増加の一途をたどり、毎年1万人ベースで患者数が増加していると推定されています。団塊の世代が後期高齢者に突入する2025年以降はさらに患者数が増加すると予測されることから「心不全パンデミック」の到来と危惧されており、その対策が喫緊の医療課題となっています。
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特集
鉄欠乏性貧血を知る
貧血のなかで最も頻度の高い鉄欠乏性貧血。鉄欠乏貧血では、原因の究明とその改善、経口鉄剤の投与などが必要となります。鉄欠乏性貧血の背景や主な症状、鉄剤による治療の実際までを、東北大学病院血液内科講師の藤原亨氏にお話しいただきました。
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特集
今年も花粉症シーズンがやってきた
毎年2月頃から飛散し始めるスギ花粉や、その後に飛散するヒノキ花粉。今回は、花粉症に対する薬物療法の基本や、アレルゲン免疫療法や抗体薬の近年の動向などについて、日本医科大学 多摩永山病院 耳鼻咽喉科 准教授・部長 後藤穣氏に解説していただきました。
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特集
かゆみのメカニズムを理解する
「かゆみでは死なない」。このような認識からかゆみは痛みより軽視され、研究も大きく遅れをとっていました。しかし、痛みとは別にかゆみの神経伝達経路があることが発見されたことでかゆみ研究が進み、かゆみの発生メカニズムが徐々に明らかになってきました。順天堂かゆみ研究センターでかゆみ研究に携わる冨永光俊氏に現在までにわかっている知見について解説いただきました。
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特集
統合失調症を理解し、服薬指導ではなく服薬支援を
一昔前は統合失調症の治療は入院治療が中心でしたが、近年、外来が中心になりつつあります。それに伴い、保険薬局の薬剤師も統合失調症の患者さんに接する機会が増えています。
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ここに注目!知っているようで知らない疾患のガイセツ
眼瞼けいれん
眼瞼けいれんをドライアイなどと間違えられて適切な治療が受けられないままでいる患者さんは少なくありません。今回は日本眼科学会の眼瞼けいれん診療ガイドライン策定にも携わった清澤眼科医院の院長、清澤源弘氏に眼瞼けいれんの診断と治療について解説していただきました。
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特集
虚血性心疾患~虚血が起こる時から心筋梗塞まで~
2015年の死因別死亡総数のうち、心疾患(高血圧性を除く)は19万6,113人で、死因別死亡数全体の15.2%を占め、最多の悪性新生物(がん)に次いで2番目に多い数字でした。国を挙げて予防に取り組んでも事態はあまり変わっていません。
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ここに注目!知っているようで知らない疾患のガイセツ
髄膜炎
髄膜炎はさまざまな原因で起こりますが、一般的には感染症による髄膜炎のことをいいます。なかでも問題になるのは細菌が原因の細菌性髄膜炎です。小児に多く、時に死に至ったり、重篤な後遺症を残したりします。
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ここに注目!知っているようで知らない疾患のガイセツ
帯状疱疹後神経痛
ピリピリした痛みに続いて現れる皮疹が特徴的な帯状疱疹。時間経過とともに多くは回復していきますが、皮膚症状が治癒しても痛みが残ることがあります。痛みの治療に詳しい日本大学病院麻酔科教授の佐伯茂氏に帯状疱疹後神経痛の治療を中心に解説していただきました。
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特集
パーキンソン治療の今
パーキンソン病は手足が震えたり、動作が緩慢になったりするなど、特徴的な運動機能障害が見られる神経変性疾患です。この20年でさまざまな治療薬が開発され、予後は劇的に改善しました。今回は、村田美穂氏にパーキンソン病の早期診断・治療の解説と服薬指導などについて助言していただきました
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ここに注目!知っているようで知らない疾患のガイセツ
ループス腎炎
ループス腎炎は、自己免疫疾患であり国の指定難病であるSLEによって生じる腎疾患です。かつては多くのSLE患者さんがループス腎炎により腎不全となり、長期入院治療で生活や就業を制限されたりしていましたが、近年はステロイドの使用法の進歩や免疫系に働く新薬の登場もあり、薬物療法によるコントロールで安定した寛解維持が望めるようになっています。