薬物療法
薬物療法に関するさまざまな記事をご紹介します。-
特集
心不全治療アップデート2025
日本では高齢化の進行に伴い心不全患者が増加しており、2030年には130万人に達するという推計もあります。心不全マネジメントにおいては、発症予防や再入院予防を柱とした、継続的かつ多職種連携による支援が重視されるようになり、2025年3月には日本の心不全診療ガイドラインも全面的に改訂されました。そこで今回は、改訂された心不全診療ガイドラインの要点、心不全薬物治療の変化、心不全のマネジメントにおいて薬剤師が担う役割などについて、独立行政法人国立病院機構 福岡病院 循環器内科 医長の絹川真太郎氏に解説いただきました。
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特集
アルツハイマー型認知症 最新の薬物療法に迫る
本邦における認知症の患者数は2025年に約472万人、2060年には約645万人に達すると推測されており、患者さんやその家族のみならず、社会全体に対する影響は深刻さを増しています。そうした中、認知症治療は大きな転換期を迎え、従来の対症療法に加えてアルツハイマー病の病態に働きかける疾患修飾薬が登場しました。今回の特集では、認知症治療の最前線で活躍している東京都健康長寿医療センター 脳神経内科医長の井原涼子氏に、認知症として最も多いアルツハイマー型認知症に対する薬物療法の現状と課題、今後の展望についてお話いただきました。
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特集
乳がん治療 最前線
乳がんは日本人女性の部位別がん罹患数第1位の疾患であり、年間約9.9万人の女性が新たに乳がんを発症しています。治療法の発展により比較的治療成績は良好ではあるものの、いまだ年間15,000人が乳がんにより命を落としています。さらなる治療法の開発が進む乳がん治療の基礎から最新の治療薬までを、国立がん研究センター東病院 総合内科 科長、先端医療科/腫瘍内科の内藤陽一氏に解説いただきました。
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特集
腰椎椎間板ヘルニアを理解する
一般的に腰痛は高齢者に多いというイメージがありますが、腰椎椎間板ヘルニアは20~40歳代の働き盛りに多く発生し、高齢者での発症は少ない疾患です。激しい痛みを伴う腰椎椎間板ヘルニアはどのように発生するのか。病態から治療まで山梨大学大学院整形外科学講座 講師の大場哲郎氏に解説していただきました。
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Special Report
実例から学ぶ 薬剤師力を発揮する薬剤師外来とは
2024年度診療報酬で新設された「がん薬物療法体制充実加算」。医師の診察前に、薬剤師が服薬状況や副作用の発現状況等について確認・評価を行い、医師に情報提供、処方に関する提案等を行った場合に評価される。がん研究会有明病院では、診療報酬で評価される以前から、このような「薬剤師外来」の体制を構築してきた。今回は同院の薬剤師外来を牽引する薬剤部調剤室長の川上和宜氏に、実践例や薬剤師外来あたる薬剤師の姿勢などを伺った。
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特集
2023年最新版 心不全の診断と治療
心不全の患者数は増加の一途をたどり、毎年1万人ベースで患者数が増加していると推定されています。団塊の世代が後期高齢者に突入する2025年以降はさらに患者数が増加すると予測されることから「心不全パンデミック」の到来と危惧されており、その対策が喫緊の医療課題となっています。
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特集
関節リウマチ診療の最新の考え方
1999年のMTXの登場以降、生物学的製剤、JAK阻害薬が臨床に導入されたことで、関節リウマチ治療はパラダイムシフトを遂げたといえます。一昔前までは不治の病と考えられていた関節リウマチも寛解が可能な疾患になりました。
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専門医+エキスパートに聞くよりよい服薬指導のための基礎知識
【肺がん】細胞障害性抗がん剤から分子標的治療薬へ
肺がんは小細胞肺がんと非小細胞肺がんに大別されます。従来のがん治療では手術療法、放射線治療、化学療法が3本柱でしたが、肺がん治療ではこれに免疫療法が加わり、新たなステージに入りました。今回は、肺がんの85%を占める非小細胞肺がんの化学療法に関するアップデートな話題を提供いたします。
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特集
乳がんのサブタイプ別治療戦略
乳がんのサブタイプとは何か、サブタイプごとの治療戦略、今後の課題など、乳がんの「薬物療法の今」を、聖路加国際病院乳腺外科医長の林直輝氏に解説していただきました。
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特集
がん免疫療法のしくみ
手術、抗がん剤、放射線に次ぐ第4の治療法として期待される【がん免疫療法】。そのしくみや効果に関する基本的な知識、さらにがん免疫療法の最新の情報と課題、そして今後への展望を解説していただきました。