はじめまして本田由佳です
慶應義塾大学SFC研究所の本田由佳です。㈱タニタ時代は、妊産婦さんやアスリート用の体組成計、睡眠計など様々な商品の肝となる多数の演算式やアルゴリズムを開発してきたことから、SPSS(統計解析ソフト)が大好きというデータ解析オタクとなり、退職後の2016年に博士号(医学)を取得しました。現在、慶應義塾大学では、①健康情報プラットフォーム・ラボの立ち上げと運営*、②女性ホルモンの周期性を考慮した健康管理と教育に関する研究、③日本人の体内ビタミンD欠乏に影響する栄養学的および環境学的気候値因子の検討をしています。また、順天堂大学医学部小児科講座の非常勤助教としては、「子どもの健康づくりのためのスポーツと食育に関する研究」をしています。ここでは、研究から明らかになったことを、地元自治体と連携し、地域の子どもさんへ楽しく、分かりやすく伝える取り組みもしています。
下の写真は、大学の本部所在地である文京区において「文京区教育振興基本計画」に基づき実施されている“子どもの心と体づくり”講座の様子とメニューです。
通常“座学”として行われることが多い“健康”についての講座を「ハロウィン食育親子クッキング」をテーマに、収穫に感謝する文化の意味や、かぼちゃ、きのこ、レンコン、古代米など、秋の食材の色に秘められた栄養などについて知り、親子で健康について楽しく学ぶ内容に組み立て、参加者の方々にとても満足いただきました。
科学者と親の視点で健康教育を提案
私は研究者ではありますが、子育ての経験を活かし、「健康の知識と食は身体を作る基本」をモットーに、健康科学者と親の両方の視点から考える健康教育の開発、さらには様々な計測データを健康教育に生かす方策の提案も行っています。本コラムを通じて、病院や薬局というコミュニティから伝えられる女性や子どもの健康情報をご紹介してまいります。1年間どうぞよろしくお願いいたします。
* https://www.facebook.com/KeioSFC.hi/