皮膚疾患の服薬指導に関して薬剤師がどのような課題を感じ、対応しているかを医療従事者専用サイト「m3.com」の薬剤師会員にアンケート調査を実施しました。
対象者 | 「m3.com」薬剤師会員 |
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調査方法 | インターネット調査 |
調査期間 | 2022年4月4日 〜2022年4月10日 |
回答者 | 283人 |
Q1.皮膚疾患の服薬指導で課題に感じること
皮膚疾患の服薬指導では患者さんの外用薬の正しい塗布、処方箋からの皮膚疾患の特定、患者さんのステロイドへの不安を課題に感じている声が多く挙がりました。
その他回答
- 処方医の意図が不明なケースあり。
- 細かい使用部位など聞きにくい事が多い。
- 後発切り替えでの外用剤効果の懸念。
- そもそもその処方が必要なのかどうか疑問に思うことがある。市販のムヒやオロナインで処置できると思う症状まで処方する必要はない。
- 脊椎関節炎等見たことある人がいない。
- 医師の考えと同じ使用方法で説明出来ているか不安になる事がある。
- 継続受診してくれないので、適切な指導ができていない。
- 冬季の老人性乾皮症でのステロイドの乱用。
- 医師からも他薬局でも第2世代の抗ヒス剤の作用機序を説明されていない方が多いことに驚く。
Q2.服薬指導の課題に対して、実施している対策(患者さんへのアドバイス等)がありましたら教えてください。
ステロイドへの不安への対策
- まず患者さんからの症状ききとりから、先生からご診断病名頂いているか聞き取り、曖昧なときはいくつか予想で病名予測していく。
原因についても、ご本人と先生との整合性確認。
ステロイド、保湿などは実際に自分に塗布量や塗り方を見せることもある。
1ftuやテカリ、ティッシュが張り付く程度など説明、塗布と塗擦も意識して説明。
眠剤との併用やコンプライアンスなどは気になるときは服薬フォローアップを行う。