薬剤師トップ  〉 ファーマスタイル  〉 知識  〉 カフェ  〉 「鉄欠乏性貧血にならないための食事」 ファーマスタイルカフェVol.13
check
薬剤師がおさえておきたい注目の記事
【調剤報酬改定2024よくある質問】最初に処方された1回に限り算定って?
カフェ

「鉄欠乏性貧血にならないための食事」 ファーマスタイルカフェVol.13

2023年5月号
鉄欠乏性貧血にならないための食事の画像

鉄欠乏性貧血は、特集にもあるように過剰なダイエットや偏食といった食事が原因で起こることがあります。生野菜や果物、そのほか特定の食べ物だけという極端なダイエットや、糖分や動物性脂肪に偏った食習慣は貧血のリスクになります。

鉄欠乏性貧血は体内の鉄が不足していますので、なんといっても鉄分をとることが大切です。ただし、食品から鉄を摂取しても体内に吸収されるのは摂取したうちの一部です。鉄分は、肉や魚に含まれるヘム鉄と、野菜などに含まれる非ヘム鉄に分けられますが、ヘム鉄の体内吸収率は15~20%程度、非ヘム鉄の体内吸収率は2~5%程度とされています。これには、三価鉄(Fe3+)と二価鉄(Fe2+)の鉄吸収の違いが関係しています。ヘム鉄はタンパク質と結合した状態でそのまま小腸に吸収され酵素により二価鉄に還元されます。一方、非ヘム鉄は三価鉄から二価鉄へ還元された後に吸収されます。

非ヘム鉄は単独での鉄の体内吸収率は数%ですが、ビタミンCやタンパク質が吸収を促進しますので、

この記事の関連記事

人気記事ランキング