7月28日は「日本肝炎デー」。厚生労働省は、7月28日を含む1週間を「肝臓週間」とし、肝炎の病態や予防、治療などの正しい理解が進むよう普及・啓発を行い、肝炎ウイルス検査の受検を呼びかけています。沈黙の臓器とも呼ばれ、自覚症状が乏しい肝臓は、定期的なセルフチェックが大切ですね。
さて、肝臓に関する疾患として、「Nonalcoholic fatty liver disease; NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)」について耳にしたことはあるでしょうか?NAFLDは、アルコールやウイルスなどに起因しない脂肪肝の総称で、患者数は増加傾向にあるといいます。「非アルコール性」といっても、少量の飲酒は含みます(酒に含まれるエタノールに換算して1日あたり男性は30g以下、女性は20g以下)。NAFLDの主な原因は、食生活や運動不足といった生活習慣の乱れや内臓肥満、ストレス、昼夜逆転の仕事など。多くは肥満や糖尿病、脂質異常症、高血圧を伴っており、メタボリックシンドロームの肝臓病と考えられています。進行すると肝硬変や肝がんへと繋がることもあります。
このNAFLDが今号の特集で取り上げた