
春は異動や転勤、新入社員の配属など職場でも何かと出会いが多くなる季節ですね。この時期、私が苦労するのが名前を覚えることです。顔を見て、「確かご挨拶したはず…」と記憶を掘り返してもどうしても名前が出てこない。自分の記憶力の悪さに情けなくなることもしばしばです。今回は、記憶について調べてみました。
一説によると、ヒトの脳の記憶容量は17.5TB(テラバイト、1TB=1000ギガバイト)と言われています(脳を構成する神経細胞同士をつなぐシナプスの数と処理能力から計算)。しかし、このような大容量をもってしても、私たちが受け取る情報はさらに膨大なため、その全てを記憶することは難しいのです。
そのため、無意識に脳がその情報をどれくらい覚えておくべきか、という選別を行っている、という考えがあります。記憶は、大きく分けて、①短期記憶(日常生活の中でほんの少しの期間だけ覚えてすぐに忘れてしまう)、②言葉で表現できる長期記憶(経験や知識のエピソード記憶、百科事典的な知識など)、③言葉で表現できない長期記憶(自転車の乗り方などの技能、第六感など)の3種類があるといわれます。②の長期記憶のうち、エピソード記憶は色々な情報を複合的に繋げて覚えるため、長期的に記憶に留まる傾向にあります。
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