服薬指導 part18(妊婦へのOTCの販売)
「このお薬はお腹の赤ちゃんにも安全です」 Case 32
patient
頭痛がするのですが、ロキソニンS®はありますか?
pharmacist
どのような痛みですか?すごく痛みますか?
patient
ズキズキと耐えられない痛みです。もしかして妊娠をしているかもしれないのですが、このお薬を飲んでも大丈夫ですか?
pharmacist
妊娠初期でしたら服用しても問題ないとされていますが、こちらのお薬をお奨めします。このお薬の成分はアセトアミノフェンで、ロキソニンS®より、お腹の赤ちゃんに安全です。でも、産科のお医者さんに診てもらうことをお奨めします。
patient
わかりました。そちらのお薬をいただいていきます。
pharmacist
痛みが治まったら、なるべく早く産科医に診てもらってください。
patient
わかりました。そういたします。
ありがとうございました。
※本コーナーは基本的かつよくある英語表現を紹介しています。特定の治療薬の服薬指導を解説するものではありません。
よく使う表現
処方されたお薬はお腹の赤ちゃんに悪い影響はないようです
The medicines that were prescribed for you today will not have any effect on your unborn baby.
月経痛と解熱鎮痛薬
月経痛で安易に解熱鎮痛薬を使用する若い女性が増えています。第1類医薬品のNSAIDsもインターネットで簡単に手に入ります。しかし、解熱鎮痛薬を使用すると体温が0.5℃も下がるため、産婦人科医は、月経痛での安易な使用に懸念を示しています。薬の知識がない人が、何の抵抗もなくこれらを購入し服用し続けると痛みに敏感になり、薬に依存するようになる可能性があります。
参考文献 原博・Eric Skier・渡辺朋子 著「薬学生・薬剤師のための英会話ハンドブック第2版」東京化学同人, 2014