服薬指導 part15(抗がん剤)
「TS-1というお薬が出ています」 Case 29
pharmacist
リリーさん今日はTS-1というお薬が出ています。ドクターからこのお薬の飲み方について説明を受けましたか?
patient
はい。でもよくわかっていません。飲み方を教えてください。
pharmacist
わかりました。こちらのお薬は明日から飲み始めてください。
28日間、1日2回、1回1カプセル飲んでください。その後、14日間お休みします。
patient
わかりました。
pharmacist
飲み忘れた分は飲まずに次回分から医師の指示通りに服用してください。決して2回分を一度に飲まないでください。
patient
わかりました。
pharmacist
このお薬は吐き気を抑えるお薬です。吐き気や嘔吐があるときはこのお薬を飲んでください。
patient
ありがとう。
※本コーナーは基本的かつよくある英語表現を紹介しています。特定の治療薬の服薬指導を解説するものではありません。
よく使う表現
◎体調の変化に気を付けてください
Please make sure to monitor how you feel after taking your medicine.
◎体調がすぐれないときは病院か私どもにすぐに連絡してください
If you feel unwell, please contact us or the hospital immediately.
抗がん剤の進歩
画期的な抗がん剤オプジーボが注目を集めています。「免疫チェックポイント阻害薬」と呼ばれる新薬では、適応症の範囲も増えつつあります。しかし、強烈な副作用という難点があります。薬剤師は補助薬の提案や情報提供を行い患者のQOL向上に貢献する役割があります。
参考文献 原博・Eric Skier・渡辺朋子 著「薬学生・薬剤師のための英会話ハンドブック第2版」東京化学同人, 2014