OTC薬 part8(酔い止め)
「乗り物酔いのお薬をください」 Case 23
patient
乗物酔いのお薬をください。
pharmacist
どなたがお飲みになりますか?
patient
息子です。明日はバスで東京観光をする予定なのですが、彼は車に酔いやすいの。
pharmacist
息子さんは何歳ですか?
patient
6歳です。
pharmacist
お子さまも飲める酔い止めには、錠剤と水剤がありますが、どちらがよろしいですか?
patient
錠剤にしてください。
pharmacist
わかりました。こちらを1回1錠、車に乗る30分前にお飲みください。
patient
わかりました。ありがとう。
※本コーナーは基本的かつよくある英語表現を紹介しています。特定の治療薬の服薬指導を解説するものではありません。
よく使う表現
◎この薬は車に酔った後でも効きます
This medicine also works well after getting motion sickness.
◎めまいや吐き気を改善します
This medicine is good for dizziness and nausea.
一般用医薬品(OTC薬)の販売
OTC薬は作用が穏やかで副作用が少ないと考える人が医療従事者の中にもいるようですが、大きな間違いです。OTC薬には、医療用医薬品からスイッチしたスイッチOTC薬やダイレクトOTC薬があり、使い方を間違えれば重大な副作用を発症します。薬剤師は購入者の状態を判断し、薬を選択して推奨する必要があります。OTC薬の販売には、症候や病態、薬物治療など幅広い知識が必要とされます。近年、地域医療の重要性が叫ばれ、OTC薬に興味を持つ薬学生が増えています。薬剤師が責任を持って安全で有効なOTC薬の販売を行い、医療費の削減に貢献することが求められています。
参考文献 原博・Eric Skier・渡辺朋子 著「薬学生・薬剤師のための英会話ハンドブック第2版」東京化学同人, 2014