Medical Diagram

潮干狩りの法則

2018年4月号
潮干狩りの法則の画像

記憶喪失をもたらす恐ろしい貝毒も存在する

4~5月は潮干狩りのシーズンです。たくさんの新鮮な貝を様々な料理で味わうことを楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。しかし、気をつけたいのがアサリ、ムラサキガイ、ホタテガイ、アカザラガイなどの二枚貝が持つ「貝毒」。思わぬ食中毒で苦しむことがないようにしたいものです。
貝毒といっても、二枚貝自身が毒素を作り出すわけではありません。光や水温などの環境変化によって有毒の植物プランクトンが発生すると、これを食べた二枚貝が毒素を蓄積し、その毒化した貝を食した人に食中毒をもたらすというものです。麻痺性の貝毒では、食後30分程度で軽度の麻痺が始まり、それが次第に全身に広がり、最終的には呼吸麻痺によって死亡することもあります。また、下痢性の貝毒では、食後30分~4時間以内に下痢、嘔吐、腹痛などの消化器症状が起こります。
わが国での中毒例はないのですが、口内のしびれや運動失調などの障害を招く神経性の貝毒もあります。ミドリガイやマガキが毒化することが多く、アメリカやニュージーランドでときどき発生するようです。
記憶喪失をもたらす恐ろしい貝毒も存在します。ルーシー・モード・モンゴメリの小説『赤毛のアン』の舞台となったカナダ東海岸のプリンス・エドワード島周辺で、1987年に奇妙な食中毒が発生しました。ムラサキガイを食べた人たちに記…

この記事の関連キーワード

この記事の冊子

特集

現代人が陥りがちな不眠症の誤解

私たちの体には、夜になると自然に眠たくなる体内時計のしくみが備わっています。それにもかかわらずなぜ不眠症になってしまうのでしょうか?

不眠と睡眠薬の疑問にこたえる~情報過多による不眠症の誤解を解くために~の画像
専門医+エキスパートに聞くよりよい服薬指導のための基礎知識

“タバコ病” COPD(慢性閉塞性肺疾患)の実態とは?

慢性閉塞性肺疾患(COPD)は「タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた肺の炎症性疾患」と定義され、喫煙や加齢に伴い、全身性の影響がさまざまな疾患を誘発すると考えられている。今回は、入院患者への具体的な吸入指導のあり方について解説します。

“タバコ病” COPD(慢性閉塞性肺疾患)の実態とは?の画像
専門医+エキスパートに聞くよりよい服薬指導のための基礎知識

“タバコ病”治療の鍵は、患者に合わせた「吸入デバイス」の選択

COPDでは吸入薬を中心に治療が進められるが、単一薬剤に加えて配合薬が各社より開発され、治療現場にはさまざまな型式の吸入デバイスが導入されています。複数ある吸入薬(吸入デバイス)から、患者さんの状態に適合するものを、医師の処方に基づき選択することが重要です。

“タバコ病”治療の鍵は、患者に合わせた「吸入デバイス」の選択の画像
ここに注目!知っているようで知らない疾患のガイセツ

知っているようで知らない 疾患のガイセツ 視神経脊髄炎関連性疾患

視神経脊髄炎(NMO)は、再発を繰り返す中枢神経の炎症性自己免疫疾患です。今回は東京女子医科大学神経内科准教授の清水優子氏に、NMOSDについて解説していただきました。

知っているようで知らない 疾患のガイセツ 視神経脊髄炎関連性疾患の画像
はじめる在宅 現場で役立つ基礎知識

はじめる在宅現場で役立つ基礎知識3 褥瘡

褥瘡は、局所の圧迫やずれによる血流障害によって、皮膚や皮下組織が障害されることで発症します。個々の患者さんの褥瘡の病態を正しく評価して、その病態に適した治療を行うことが大切です。

はじめる在宅現場で役立つ基礎知識3  褥瘡の画像
Medical Diagram

潮干狩りで気をつけたい「貝毒」とは?

わが国では、麻痺性貝毒と下痢性貝毒について規制値が設けられており、毒化した貝は市販されることはありません。しかし、潮干狩りで採った貝などは出荷規制の対象外です。

潮干狩りの法則の画像
英語で服薬指導

英語で服薬指導 part20(骨粗鬆症治療薬)

外国の患者さんが来局した際に知っておきたい基本的な会話を紹介する本シリーズ。今回は骨粗鬆症治療薬について。「健「服用後30分は横にならないでください」。これ英語で言うと!?

英語で服薬指導 part20(骨粗鬆症治療薬)の画像

この記事の関連記事

人気記事ランキング