性感染症(STD)を読んで、正しく理解できたかチエックしてみましょう!
Q1 以下の(ア)~(ウ)の感染症と(A)〜(C)の解説文を正しく組み合わせなさい
(ア)梅毒
(イ)性器クラミジア感染症
(ウ)淋菌感染症
(A)1〜3週間の潜伏期間を経て、男性では尿道炎と精巣上体炎、女性では子宮頸管炎と骨盤内炎症性疾患を発症する。男性の50%、女性の80%が無症状であり、男性では症状があっても軽度の尿道掻痒感や不快感だけで無症状に近い場合も多い。
(B)感染後約3週間で口、肛門、性器などに小豆大〜示指頭大までの軟骨のような硬さの硬結を生じる。これらは自覚症状がなく、その後、無症状の期間を経て、全身の皮膚・粘膜の発疹などがみられるようになる。
(C)男性では尿道炎、女性では子宮頸管炎を主に起こす。潜伏期間は2〜7日と比較的短く、男性では発熱や白血球増多などの全身性炎症症状を伴う。感染確率は20〜50%と高い。
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Q2 相互作用に関する説明にふさわしい薬剤名を答えよ
薬剤名(❶) → ワルファリンの作用を増強。制酸剤の作用を減弱。メシル酸ネルフィナビルにより本剤の作用を増強
薬剤名(❷) → ワルファリンの作用を増強。経口避妊薬の作用を減弱。プロベネシドにより本剤の作用を増強
薬剤名(❸) → ジゴキシンの作用を増強。ワルファリンの作用を増強。カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、ランタン、鉄剤により本剤の作用を減弱
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Q3 妊婦健診に関する説明で誤っているものをすべて選べ
- 1 妊婦健診の検査項目は市町村が定め、市町村ごとに異なる
- 2 性器クラミジア感染症の検査はすべての市町村で公費負担で実施している
- 3 性器クラミジア感染症の検査は妊娠初期と後期の2回実施する
- 4 梅毒血清反応検査は妊婦健診の必須項目となっている
性感染症の薬物療法は抗菌薬が中心となります。副作用、相互作用に注意が必要です。疾患に関する基本的な知識だけでなく、妊婦健診に関する情報なども収集すれば、服薬指導プラスαの情報提供ができるかもしれません。
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