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薬剤師がおさえておきたい注目の記事
ハイリスク薬加算の薬歴の書き方は?服薬指導例についても解説
英語で服薬指導

英語で服薬指導 「この薬は薬剤師の説明が必要です」

2017年6月号
英語で服薬指導の画像

OTC薬 part9(第1類医薬品)
「この薬は薬剤師の説明が必要です」 Case 24

患者の画像
患者
patient
I have a crampy stomach pain since last night. Do you have any medicine for this?
昨晩から胃が差し込むように痛いのですが、なにか良い薬をください。
薬剤師の画像
薬剤師
pharmacist
Did your pain occur before or after eating a meal?
その痛みは空腹のときから起こっていましたか?それとも食事の後に起こりましたか?
患者の画像
患者
patient
The pain started before eating a meal. I am in a hurry.
I would like some medicine that works immediately.
食事をする前から痛かったです。時間がありません。すぐに効く薬をください。
薬剤師の画像
薬剤師
pharmacist
In that case I recommend this medicine. This is categorized as a high-risk drug. If you buy this medicine, I need to explain how to use this medicine to you by a law. Could you give me a little more time?
では、この薬をお勧めします。この薬はリスクが高い医薬品に分類されています。お買い求めになる場合は、法律で薬剤師の説明が義務付けられています。少しお時間をいただけますか?
患者の画像
患者
patient
OK. Please explain it.
そうですか。では、説明してください。
薬剤師の画像
薬剤師
pharmacist
This medicine helps prevent stomach acid, so we recommend it if you feel pain on an empty stomach. Please take one tablet when you have stomach pain. If your stomach pain lasts longer than three days, stop taking the medicine and see your doctor.
この薬は胃酸を抑える薬ですので、空腹でも胃が痛む場合にお勧めします。痛いときに1錠飲んでください。3日経っても治らない場合には、服用を止めて医師の診察を受けてください。

※本コーナーは基本的かつよくある英語表現を紹介しています。特定の治療薬の服薬指導を解説するものではありません。

よく使う表現

◎この薬は薬剤師の説明が必要です

An explanation by the pharmacist is required for this medicine.

渡辺先生のmini column

登録販売者

登録販売者とは、薬剤師以外に一般用医薬品を販売することができる資格を持った販売者で、2009年の薬事法改正で新設された販売者制度です。欧米でもテクニシャンなど薬剤師の補助者が制度化されていますが、それらの補助員は処方せん薬の調剤に対する補助者で、一般用医薬品の販売者ではありません。登録販売者は、一般用医薬品の販売に特化していますが、独立した一般用医薬品の販売者として位置付けられている日本独自の制度です。

参考文献 原博・Eric Skier・渡辺朋子 著「薬学生・薬剤師のための英会話ハンドブック第2版」東京化学同人, 2014

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特集

不整脈という病態を説く

不整脈は、日常生活に支障がなく治療の必要がないものから、心不全や脳塞栓など合併症の原因になるもの、突然死の引き金になるものまで、症状も生命予後に与える影響もさまざまです。不整脈の病態や、治療の動向などについて、昭和大学病院副院長の小林洋一氏に解説していただきました。

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専門医+エキスパートに聞くよりよい服薬指導のための基礎知識

【うつ病】抗うつ薬への偏見、誤解を解きほぐす患者対応を

日本ではおよそ100万人がうつ病や双極性障害の治療を受けているといわれています。気分の落ち込みに苦しみながらも治療を受けていない人を含めればかなりの数に達することが想像できます。日本うつ病学会の設立(2004年)に関わった、日本うつ病センター副理事長の野村総一郎氏にうつ病診療のポイント、薬剤師の関わり方などについて解説していただいた。

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【うつ病】患者と主治医の信頼関係を支える服薬指導

うつ病の治療で最も重要なことは重症化による自殺の防止で、そのためには丁寧な治療と服薬指導が重要になります。アップル薬局六番町店の和田幸子氏から、うつ病患者の服薬指導のポイントを示していただいた。

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ここに注目!知っているようで知らない疾患のガイセツ

三叉神経痛

三叉神経痛は血管が三叉神経を圧迫するのが原因で、食事や洗顔、化粧、ひげ剃りなどの日常生活の動作で顔に強い痛みが走ります。三叉神経痛の治療には薬物治療、神経ブロック、定位放射線(ガンマナイフ)、手術という選択肢があります。

三叉神経痛の画像
Medical Diagram

赤ちゃんの啼泣(ていきゅう)の法則

赤ちゃんが泣く回数や時間は、国によって大きな違いがみられるようです。英国、イタリア、オランダ、ドイツ、デンマーク、日本、米国、カナダなどの赤ちゃん8690人のデータをもとに、Dieter Wolke氏らが分析して報告しています。

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健康食品との上手な付き合い方

病気の人が健康食品を利用する機会も増えていますが、患者さんが主治医や薬剤師に相談せずに利用することで、思わぬ健康被害が生じる危険性があります。本稿では、薬剤師としての健康食品との上手な付き合い方について解説します。

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日本薬学会第137年会が2017年3月24日から27日まで宮城県仙台市で開催されました。「復興と発展、薬学の未来へ」のテーマのもと、創薬から医療まで幅広い分野の最新の研究成果が報告されました。その中から4つのシンポジウムをレポートします。

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英語で服薬指導

英語で服薬指導 「この薬は薬剤師の説明が必要です」

外国の患者さんが来局した際に知っておきたい基本的な会話を紹介する本シリーズ。今回はOTC薬(第1類医薬品)について。「この薬は薬剤師の説明が必要です。」これを英語で言うと!?

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