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エキスパートクイズ

子宮がん(頸がん・体がん)|答えて学ぼうエキスパートクイズ

2018年10月号
エキスパートクイズの画像

若い女性患者が抱える悩みを聞き生活の問題も含めたアドバイスを行うを読んで、正しく理解できたかチエックしてみましょう!

Q1 以下の文章の( )内に当てはまる用語を答えよ

血管外漏出(extravasation:EV)とは、投与中の抗がん剤が血管外に浸潤あるいは漏出し、周囲の軟部組織へ拡散することである。血管外漏出を起こす薬剤は、組織障害の程度によって、起壊死性抗がん剤、(❶)、(❷)に分類される。起壊死性抗がん剤の場合、漏出した直後は無症状あるいは軽い発赤・腫れ・痛みがある程度だが、数時間~数日後に症状が増悪し、水疱→潰瘍→壊死形成へと移行する。なお、漏出した薬剤が(❸)系抗がん剤の場合には、患部の症状により血管外漏出治療剤(❹)の投与を検討する。

Q1の答え 表示

血管外漏出(extravasation:EV)とは、投与中の抗がん剤が血管外に浸潤あるいは漏出し、周囲の軟部組織へ拡散することである。血管外漏出を起こす薬剤は、組織障害の程度によって、起壊死性抗がん剤、(❶ 炎症性抗がん剤)、(❷ 非壊死性抗がん剤)に分類される。起壊死性抗がん剤の場合、漏出した直後は無症状あるいは軽い発赤・腫れ・痛みがある程度だが、数時間~数日後に症状が増悪し、水疱→潰瘍→壊死形成へと移行する。なお、漏出した薬剤が(❸ アントラサイクリン)系抗がん剤の場合には、患部の症状により血管外漏出治療剤(❹ デクスラゾキサン[サビーン®])の投与を検討する。

若い女性患者が抱える悩みを聞き生活の問題も含めたアドバイスを行うを読んで、正しく理解できたかチエックしてみましょう!

Q2 以下の中から血管外漏出時に起壊死性抗がん剤に分類される薬剤を2つ選べ

  • 1 パクリタキセル
  • 2 カバジタキセル
  • 3 オキサリプラチン
  • 4 シクロホスファミド
  • 5 ドキソルビシン
Q2の答え 表示
  • 1 パクリタキセル
  • 5 ドキソルビシン

解説

起壊死性抗がん剤:パクリタキセル、ドキソルビシン
炎症性抗がん剤:カバジタキセル、オキサリプラチン、シクロホスファミド

若い女性患者が抱える悩みを聞き生活の問題も含めたアドバイスを行うを読んで、正しく理解できたかチエックしてみましょう!

Q3 患者背景に起因する血管外漏出のリスク因子として正しいものを3つ選べ

  • 1 化学療法を繰り返している
  • 2 高齢者(血管の弾力性や血流量の低下)
  • 3 喫煙
  • 4 栄養不良
  • 5 高血圧
Q3の答え 表示
  • 1 化学療法を繰り返している
  • 2 高齢者(血管の弾力性や血流量の低下)
  • 4 栄養不良

解説

このほか、多剤併用化学療法中の患者、肥満、血管透過性の亢進、血管凝固異常などもリスク因子となる。

出題者よりコメント

抗がん剤の血管外漏出は、専門的な知識と技術を持った医師、看護師、薬剤師がいても発生頻度を0%にすることはできません。医療者は、投与される抗がん剤の漏出時の組織障害性を熟知した上で、患者・家族に対して的確な情報を提供してください。また、点滴治療中は医療者・患者双方で刺入部位の観察に留意しましょう。

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